どうも。
microCMSで分析やCRM構築を担当しているにっしーです。
常にリソースが足りないスタートアップでは、プロダクトをグロースする上で欠かせないデータ分析にはなかなか手が回らないのが実情ではないでしょうか。
弊社も例にもれず、プロダクトは伸びているものの専任のデータエンジニアも不在で本格的な分析ができていませんでしたが、ここ数ヶ月でようやく分析の基盤が整い、よりデータドリブンなアプローチができる状態になってきました。
そこで本記事では、実際に弊社の分析で大活躍しているサービスを3つご紹介します。
「分析基盤ってどう作っていけばいいかわからない・・」
「そんなリソースも時間もない・・メンテも大変そう・・」
という方が分析をはじめるきっかけになれたら幸いです。
それではまいります。
Fivetran
まずおすすめしたいのがFivetranです。
https://www.fivetran.com/
ひとことでいうと「データ同期おまかせくん」です。
弊社ではDWH(データウェアハウス)にBigQueryを採用しており、データを流し込むためのパイプラインはFivetranでさくっと構築しています。
データソースとしてRDSだけではなく、StripeやShopifyをはじめとした各種SaaS、HubSpotなどのCRM、スプレッドシートにまで対応してるので応用の幅が広がります。
また、個人情報などの機密データはブロックしたりハッシュ化したりするのもお手の物。
大事なデータを守りながら攻めの分析にリソースを割くことができます。最高です。
弊社ではこのFivetranを利用することでデータ基盤を低コストで構築し、
- サイト訪問からアカウント登録、ペイド転換までのファネル
- 商談から契約に至るまでのファネル
- プロダクトの利用実態
などを分析しています。(なお、可視化にはDataPortalを利用しています)
また、先月実施した料金体系の見直しにおいてもDWHのデータが大いに活躍しました。
無料トライアルもありますし、トライアル期間中に同期したデータを元におおよその費用も算出してくれるので、まずは気軽に導入してみてはいかがでしょうか。
ChartMogul
次におすすめしたいのがサブスクの売上をよりわかりやすく分析してくれるChartMogulです。
https://chartmogul.com/
ひとことでいうと「売上分析おまかせくん」です。
弊社で決済に利用しているStripeをはじめ、PayPalやRecurly、App Store Connectなどにも対応しています。
データの連携が完了すると、
- MRR
- 顧客チャーンレート
- レベニューチャーンレート
- トライアルからペイドの転換率
- リード獲得の推移
- 平均顧客単価
- アドオン商品の売上推移
といった情報がすぐにわかります。
また、データは手動でも追加できるので、他の請求方法の売上も一元管理できます。
しかも料金体系はMRRベースです。なんとMRRが$10K(約115万円)まで無料です!顧客の成長に寄り添った設計!最高です。
無料トライアルもあるのでまずは気軽にはじめてみてプロダクトを分析してみましょう。意外な発見があるかもしれません。
Google Analytics 4(GA4)
最後におすすめしたいのがGoogle Analytics 4です。
https://www.google.com/analytics?hl=ja
ひとことでいうと「ユーザー動向見える化くん」です。
今まで使っていたUniversal Analyticsと異なり、ほぼすべての計測が「イベント」という単位で測定されるようになりました。
また、BigQueryへのExportにも対応しており、より詳細な分析も可能になっています。
Universal Analyticsの見慣れたダッシュボードからがらっと変わっているので最初は困惑しますが、いまではすっかり社内にも馴染み、見たいデータが「探索」を使ってすぐに分析できる状態になっています。
たとえば、目標到達プロセスデータ探索でオンボーディングのどのタイミングで離脱しているユーザーが多いのか把握したり、経路データ探索でユーザーの流入経路を分析したりしています。
また、ステップの中で離脱が多い箇所を右クリック→ユーザーエクスプローラーでユーザーの動向を確認、といったようにマクロ→ミクロの分析が容易なのもとても使い勝手が良いです。
とはいえGA4一本で本番運用するのは時期尚早という見解もあり、弊社ではUniversal AnalyticsとGA4を併用して分析しています。(来年中にはGA4がメインになるという噂も?)
まずはUniversal Analyticsは残しつつGA4を追加でインストールしておいて、落ち着いたらカスタムプロパティやカスタムイベントを追加していく、といった流れをおすすめします。
以上、グロースを支えるおすすめのサービスを3つご紹介しました!
スタートアップでは、業務を補うためのSaaSを見つけ、かつそれを使いこなす能力も求められているように感じます。
弊社ではここでは紹介できなかったSaaSも駆使しながら日々少人数で事業に向き合っております。
「他にもこんな便利なSaaSがあるよ!」「こっちのほうがおすすめだよ!」などあればぜひ教えてください!SaaS談義しましょう!
それでは!👋