はじめに
先日公開したmicroCMS MCPサーバーに続き、microCMSの公式ドキュメントを参照できるMCPサーバーをリリースしました。
🔗 GitHub:https://github.com/microcmsio/microcms-document-mcp-server
🔗 npm:https://www.npmjs.com/package/microcms-document-mcp-server
これにより、CursorやClaude CodeなどのMCPクライアントから、microCMSドキュメントを参照した回答を得ることができます。
microCMS Document MCPサーバーとは?
microCMS Document MCPサーバーは、microCMSドキュメントを情報ソースとし、LLMに提供する仕組みです。
従来のLLM回答では古い記事や不正確な情報が混ざることもありましたが、こちらを利用することで最新の公式情報を踏まえた回答に近づけやすく、精度の向上が期待できます。
このMCPサーバーで何が変わるのか、具体例を見てみましょう。
例えば、「コンテンツの作成者をAPI経由で変更できますか?」という質問をClaudeでしてみます。
正しい答えは「できる」ですが、ドキュメントMCPサーバーなしでは間違った内容が回答されてしまいます。
次に、ドキュメントMCPサーバーをセットして同じ質問をしてみると、正しい回答が得られ、さらに補足のテキストも詳細です。
さらに回答の末尾には参照したドキュメントURLも提示されるため、LLMの回答に不安がある場合はユーザーが自身の目で確認することができます。
仕組みの概要
microCMS Document MCPサーバーは、公式ドキュメントをMarkdown化し内部に保持しています。ドキュメントは以下の4つのディレクトリに分かれています。
manual
: microCMSの機能の詳細や管理画面の操作方法などcontent-api
: コンテンツAPIのリクエスト形式、パラメータなどmanagement-api
: マネジメントAPIのリクエスト形式、パラメータなどimage-api
: 画像APIの使い方など
LLMはMCPサーバーを通じて、質問に必要なファイルを検索・参照しながら回答を生成します。
なお、microCMSドキュメントが更新された場合、こちらのMCPサーバーにも自動的に内容が反映されます。
MCP クライアントの設定
MCP対応クライアントで設定すると、自動的にドキュメントが参照されるようになります。
方法1. Cursorに設定する
Cursorに導入する場合、以下のリンクをブラウザに貼り付けてインストールできます。
cursor://anysphere.cursor-deeplink/mcp/install?name=microcms-document&config=eyJjb21tYW5kIjoibnB4IC15IG1pY3JvY21zLWRvY3VtZW50LW1jcC1zZXJ2ZXIifQ%3D%3D
方法2. Claude Codeに設定する
Claude Codeに導入する場合、以下のコマンドを実行で設定を追加できます。
claude mcp add microcms-document -- npx -y microcms-document-mcp-server
方法3. Claude Desktopに設定する(DXT)
Claude Desktopに導入する場合、dxtファイルを使って簡単にインストールできます。
- GitHubのリリースページ から最新の
microcms-document-mcp-server.dxt
をダウンロード - Claude Desktopを起動し、設定 > 拡張機能 を開く
- ダウンロードしたdxtファイルをClaude Desktopにドラッグ&ドロップ
方法4. その他のMCPクライアントに設定する
その他のMCPクライアントに導入する場合、設定ファイルに以下を追加してください。
{
"mcpServers": {
"microcms-document": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "microcms-document-mcp-server"]
}
}
}
使い方
MCPを設定後、microCMSに関する質問をすると自動でツールが利用されます。
例1. microCMSの仕様について質問する例
microCMSで、下書きで登録済みのコンテンツをAPI経由で公開したい。
どのようなリクエストを送ればいい?
例2. microCMSのドキュメントを読みながら実装してもらう例
あるいは、メッセージの末尾に use microcms-docs-mcp
と書くことで、強制的に発火させることも可能です。
microCMSで、特定の日付以降に更新されたコンテンツの一覧を取得するスクリプトを作ります。
- 環境変数でサービスIDとAPIキーを指定
- コマンドライン引数でAPIエンドポイントと基準となる日付を指定
- 結果は整形して表示
言語はJavaScriptでお願いします。
use microcms-docs-mcp
まとめ
microCMS Document MCPサーバーを利用することで、
- 最新で正確な情報をLLMに提供
- 回答の根拠となるドキュメントURLの提示
- 実装や仕様確認をスムーズに
といったメリットがあります。
ぜひ、microcms MCPサーバーと併せてご利用ください!