はじめに
2025年は、microCMSにとって「日々の運用がより楽になる」アップデートが数多くリリースされた1年でした。
CSVインポートの大幅な進化や、管理画面での操作性改善、さらにはAIとの連携を見据えた新しい取り組みまで、コンテンツ管理や開発体験を支える機能が着実にアップデートされています。
この記事では、2025年にリリースされたmicroCMSの新機能・改善を、リリースブログ記事をもとにカテゴリ別で振り返っていきます。
「気づいたら便利な機能が増えていた」「この機能、まだちゃんと使えていないかも」という方のキャッチアップにも役立ててもらえたら嬉しいです。
カテゴリ別まとめ
CSVインポート
2025年は、CSVインポートが大きく進化した年でした。
これまで一部のフィールドや用途に限られていたCSVインポートが、より実運用に耐えられる機能へとアップデートされています。
「既にコンテンツがある状態でも実行可能に」「下書き状態での追加」や各フィールドへの対応など、実際の移行や公開フローを意識した改善が行われました。
関連リリースブログ記事
- CSVインポートが、既にコンテンツがある状態でも実行できるようになりました(2025/03/12)
- CSVインポートでコンテンツを下書きとして追加できるようになりました(2025/05/15)
- CSVインポートがメディアを扱うフィールドにも対応しました(2025/06/17)
- CSVインポートが拡張フィールドに対応しました(2025/07/02)
- CSVインポートがカスタムフィールドと繰り返しフィールドに対応しました(2025/11/04)
リッチエディタ
リッチエディタでは、表現力と運用コントロールの両立を目的としたアップデートが続きました。
文字サイズや色、リンク属性、画像の配置指定など、「デザインを整えたい」「ルールを守って運用したい」というニーズに応える改善が行われています。
関連リリースブログ記事
- リッチエディタにファイルの埋め込みリンクが加わりました(2025/04/17)
- リッチエディタで文字サイズを設定できるようになりました(2025/04/25)
- リッチエディタでリンクに「nofollow」を設定するか選べるようになりました(2025/05/13)
- リッチエディタで色のプリセットのみを表示し、カラーピッカーを非表示にできるようになりました(2025/06/23)
- リッチエディタで画像の横位置を指定できるようになりました(2025/09/08)
コンテンツ管理・編集体験の改善
日々のコンテンツ編集や確認作業を、よりスムーズに行うための改善も数多く行われました。
一覧画面での絞り込みや表示条件の保存、編集状況の可視化など、「探す・編集する・確認する」体験を底上げするアップデートが中心です。
関連リリースブログ記事
- コンテンツIDに3文字未満の文字を設定できるようになりました(2025/03/18)
- コンテンツフィルター機能で、テキストフィールド・テキストエリアの絞り込み条件が拡充されました(2025/04/03)
- コンテンツの作成者を複数まとめて一括変更できるようになりました(2025/04/14)
- APIをグルーピングできるようになりました(2025/07/14)
- コンテンツ編集中のメンバーを表示できるようになりました(2025/12/05)
- コンテンツ一覧をさらに使いやすく!表示条件を保存できる「ビュー」機能をリリースしました(2025/12/17)
メディア管理・アクセシビリティ
メディア管理に関する操作性の向上や、アクセシビリティを意識したアップデートも行われました。
大量の画像・ファイルを扱うプロジェクトや、アクセシブルなサイト制作を行うチームにとって、より扱いやすい環境が整っています。
関連リリースブログ記事
- 画像に代替テキストを設定できるようになりました(2025/03/17)
- 複数のメディアを選択して削除できるようになりました(2025/05/14)
- 複数メディアの作成者を一括変更できるようになりました(2025/08/28)
権限(ロール)・レビュー
複数人・複数ロールでの運用を支えるため、権限管理やレビュー機能にも改善が加えられました。
既存ロールをベースにした設定や、公開終了時のレビューフローなど、チーム運用時の安全性と効率を高めるアップデートです。
関連リリースブログ記事
- ロールをコピーして新規作成できるようになりました(2025/01/31)
- 公開中から公開終了へのレビュー申請ができるようになりました(2025/10/22)
マネジメントAPI
マネジメントAPIの拡充も進みました。
メンバー情報やAPI情報を取得できるAPIが追加され、外部ツールや社内システムと連携した管理・自動化がより行いやすくなっています。
関連リリースブログ記事
- マネジメントAPIにメンバー詳細情報取得APIを追加しました(2025/08/12)
- API情報を取得するマネジメントAPIが追加されました(2025/09/29)
- API一覧を取得するマネジメントAPIが追加されました(2025/10/21)
MCPサーバー
microCMSとAIをつなぐ新しい取り組みもスタートしました。
MCPサーバーのリリースにより、AIツールからmicroCMSのコンテンツを操作したり、公式ドキュメントを参照したりといった、これまでにない活用が可能になっています。
関連リリースブログ記事
- microCMSのMCPサーバーをリリースしました(2025/07/11)
- microCMS Document MCPサーバーを公開しました(2025/09/24)
外部連携・システム・通知
外部サービスとの連携や、システム運用を支える機能もアップデートされています。
拡張フィールドの改善、通知機能の追加など、周辺サービスとのつなぎ込みがしやすくなり、運用の幅が広がりました。
関連リリースブログ記事
- 拡張フィールドでiframe要素にAPIエンドポイントとコンテンツIDが送られるようになりました(2025/05/26)
- データ転送量のメール通知ができるようになりました(2025/06/10)
- Amazon S3連携機能がリリースされました(2025/09/01)
おわりに
すでに使っている方も、これから使い始める方も、今回紹介した機能の中に「まだ試せていないもの」があれば、ぜひ一度触ってみてもらえたら嬉しいです。
今後もmicroCMSでは、公式ブログを通じて新機能や改善内容をお知らせしていきます。
これからのアップデートにも、ぜひご期待ください。

