microCMS

【ニフティ様】自社製CMSからmicroCMSへの移行で、ランニングコストを10分の1に削減

microCMS編集部

ニフティ株式会社は、インターネットサービスプロバイダ事業をはじめ、顧客の生活に役立つ各種ウェブサービス等を提供しています。これまで同社では、自社サイトの基盤に独自のCMSを利用してきましたが、昨年からmicroCMSを導入して移行を始めています。

 

今回は、ニフティのWeb共通基盤を担当するシステム統括部 会員システムグループの石川貴之さんと宮本達矢さんに、microCMSの導入経緯や利用方法などをうかがいました。

導入の背景:長年利用してきた独自CMSからの移行

microCMSの導入前にはどんな課題があったのでしょうか?

 

-石川さん

これまで当社の各種ウェブサイトは、20年ほど前に開発された独自のCMSを利用して運用していました。自社製CMSにはメリットもあるのですが、さすがに時代に合わない部分も多くなり、OSやミドルウェアのアップデートが難しいなどセキュリティ上の問題も顕著になってきたため、移行を検討することにしました。

 

ただ、CMSをあらためて作るのは開発にも保守にもコストが掛かります。最初に検討したのはWordPressでしたが、要件が合わない部分もいろいろとありますし、頻繁なアップデートに対応するのはなかなか大変なことです。また、自社製CMSが備えていた機能と同等の機能をもったCMSに移行するのは現実的ではなかったので、自由度の高いヘッドレスCMSの導入を前提に選定を進めました。microCMS以外にもNewtやContentfulなども候補に入れて検討しました。


microCMSを選んだ決め手はなんでしたか?

 

-石川さん

学習コストが低そうだと感じたことですね。海外のサービスは基本的に英語なので、現場で導入するとなるとどうしてもハードルが上がりますが、microCMSの管理画面やヘルプページなどは最初から日本語で書かれています。なるべくマニュアルなどを見ないで簡単なサイトを制作して比較してみたときにも、microCMSは短時間で制作できました。これなら導入しやすそうだと思ったのが決め手です。

 

-宮本さん

ドキュメントが充実していて、いろいろな実装例も載っているのでスムーズに開発することができました。当社の場合、ウェブサイトの更新作業は、マーケティング担当者やデザイナーなどのエンジニアではない方も担当するので、直感的に操作できるのはありがたいです。

 

-石川さん

ブログの「チュートリアル」には、言語やフレームワークの例が豊富に書かれていますよね。ひとつの言語やフレームワークだけをサポートするのではなく、いろいろな選択肢を選べるようにしている姿勢も好印象でした。新しい技術や言語が主流になったときにもキャッチアップしてくれそうだと感じています。

活用の状況:各種サービスサイトをmicroCMSに切り替え中

microCMSをどのように利用されていますか?


-宮本さん

現在、自社製CMSで管理していたページを順次microCMSに移行しています。現時点では、NifMoというサービスのサイトや、保険比較サービスのサイト、会員向けのオプションサービス紹介ページなどの移行が完了しました。


NifMoのページでは、法人向けと個人向けで商品詳細ページを区別して出す必要がありますが、そういった管理もmicroCMSで行っています。オススメ商品を上部に表示させたり、販売価格でソートさせたりといった見せ方も簡単にできました。ちょうど実装している時期にリリースされた「複数画像フィールド」の機能を活用しています。


Nifmoの商品ページ部分▼


microCMSでの管理(複数画像フィールド)▼


-石川さん

microCMSへの移行にあわせて、ファイル管理をGitHubに変更しました。ホスティングサービスにはAWS Amplifyを、フレームワークにはAstroを使っていて、GitHubにpushするかmicroCMSでコンテンツを編集すると、Amplifyのビルドが回るように設定しています。

また、 microCMSを使ったローカル開発を社内で学んでもらうときに「microCMSテンプレート」を活用しています。テンプレートで使われているAPIを自動生成してくれて、サンプルコードもあるため学習教材としてもとても便利です。

導入の効果:ランニングコストは移行前の10分の1に減少

microCMSを導入した効果はいかがですか?


-石川さん

一番大きな効果はコスト削減ですね。もともとの自社製CMSを使った構成がリッチすぎたともいえるのですが、microCMSのライセンス費や諸々の費用を合わせても、以前のコストの10分の1程度に抑えられています。

 

-宮本さん

移行したあとでAWSのコストを確認して「本当にリリースしたんですよね?」と思ったくらい削減できたので驚いちゃいましたけどね(笑)。

-石川さん

サイトの運用を担当しているメンバーからの評判もよく、導入初期のタイミング以外では操作方法についての質問は上がってきていません。運用者としての視点からも問題なく使えていますし、導入前の想定通りに学習コストを抑えられたなという実感があります。

 

-宮本さん

microCMSに移行したことで、以前よりも洗練されて直感的に運用できるようになりました。フィールドの名前もわかりやすく自由に設定できますし、データ移行はJSONで書き出したものをAPI経由で簡単に取り込むことができます。インテグレーションの機能が豊富な点も助かっていますね。

 

移行作業の中でつまずいてしまったことも何度かあったのですが、サポートチャットに問い合わせたらすぐに対応していただけました。

 

-石川さん

サポートのレスポンスが速いのもいいですね。microCMSのサポートチームはエンジニア的な質問もスムーズに答えていただけるので、安心していろいろと尋ねられます。

さらに便利なサイト運用を目指して

microCMSに期待していることはありますか?


-宮本さん

複数環境機能を使えるため、思いついたアイデアなどをステージング環境で気軽に確認できるので助かっています。面倒な設定をせずにどんどん試すことができるので、開発の速度は格段に上がったと思います。ただ、今は開発環境で作成したAPIなどを本番環境にそのまま反映させることができません。それができるようになったら嬉しいですね。

-石川さん

権限管理の部分がもっと使いやすくなるといいなと感じています。現状はコンテンツの権限が所有者ベースになっているので、コンテンツ所有者が異動したり退職したりすると、所有者がいないコンテンツが生じてしまう状況が起こります。人ではなくロールをベースに管理させられたり、権限を自動で一括変更できたりするとありがたいです。


microCMSの今後の活用計画はありますか?


-石川さん

以前の環境で動いているサイトがまだあるので、それらも順次microCMSへと切り替えていきます。移行が終わったあとは、他の活用方法がないか検証していく予定です。ランディングページを大量に格納しているディレクトリがあり、microCMSを工夫して使うことでうまく管理できないかとも考えています。

 

-宮本さん

自社製CMSのときに多少強引に設計していて運用しにくかったスキーマがいくつかあるのですが、microCMSであれば比較的簡単に改善できそうです。運用メンバーの要望も聞きながら、より便利に使えるように改良していきたいと思います。


取材協力:エディット合同会社(ライター:藤井亮一 撮影 : 関口佳代)


まずは、無料で試してみましょう。

APIベースの日本製ヘッドレスCMS「microCMS」を使えば、 ものの数分でAPIの作成ができます。

microCMSを無料で始める

microCMSについてお問い合わせ

初期費用無料・14日間の無料トライアル付き。ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

microCMS公式アカウント

microCMSは各公式アカウントで最新情報をお届けしています。
フォローよろしくお願いします。

  • X
  • Discord
  • github

ABOUT ME

microCMS編集部
microCMS関連情報や技術情報など役立つコンテンツをお届けします!