microCMS

【大阪デジタルエクスチェンジ株式会社様】運用の容易さと信頼性が決め手!開発工数の大幅削減に成功

工藤 港
大阪デジタルエクスチェンジ株式会社(以下、ODX)は、2021年4月の設立以降、2022年6月より株式の私設取引システム「ODX PTS」の運営を開始し、さらに国内で初めてのセキュリティトークン(ST)の取引市場の提供を目指している会社です。
2022年6月、ODX公式Webサイトのコンテンツ管理にmicroCMSが導入されました。

今回、ODXの紙本さんと栗原さん、そして制作を担当したmicroCMSパートナーのSasaTech佐々木さんに、microCMSの導入経緯や導入後の変化についてお聞きしました。

ご担当業務を教えてください。

- ODX紙本さん

私はシステム開発部の部長として、バックエンドシステムの開発と、ホームページを含むインフラ構築を全般的に統括しています。

- ODX栗原さん

私は業務市場管理本部に所属し、コーポレートアクションを含む株式関連業務のホームページ上での実施、さらに株式の規制などに関連する管理を全般的に担当しています。
ODX 栗原さん、紙本さん
(画像:左からODX 栗原さん、紙本さん)

導入の背景:セキュリティと効率化を重視しmicroCMSを採用

導入のきっかけ・決め手はなんでしたか?

- SasaTech佐々木さん

サイト立ち上げの計画段階でCMSの導入を検討しました。最初に頭に浮かんだのはWordPressで、そのカスタマイズ性の高さは非常に魅力的でした。しかし、サービスが金融領域で展開されることを鑑み、セキュリティの懸念やサイトの動作速度、そしてサイトがダウンした場合の対応、さらにサーバーの管理が必要になる点を考慮した結果、WordPressは最適な選択とは言えませんでした。

海外のヘッドレスCMSサービスも候補として挙がりましたが、運用面での使いやすさを重視し、日本製のサービスが最善の選択と判断しました。最終的には、金融サービスでの利用実績があり、信頼性が高いと評価されているmicroCMSを採用することに決定しました。
SasaTech佐々木さん
(画像:SasaTech佐々木さん)


- ODX紙本さん

元々リソースが限られている中で、AWSなどでもよく言われる「付加価値を生まない重労働(Undifferentiated Heavy Lifting)」は最小限に抑えたいという考えがありました。

例えば、WordPressをヘッドレスCMSとしてJamstackに組み込む選択肢もありましたが、これに伴うインスタンスの管理は前述の重労働に該当すると考えました。そのため、この部分をmicroCMSにお任せして、私たちは本来の業務に注力するという方針を取りました。

活用方法:安全性と効率性を重視したコンテンツ管理とビルドプロセス

microCMSをどこでご利用いただいていますか?

- ODX紙本さん

ODX公式サイト上で更新が必要になるコンテンツは全てmicroCMSで管理しています。
ODX公式サイト
(画像:ODX公式サイトイメージ)

金融業界の特性として、四半期ごとに会社概要ページで金融商品取引法に基づく開示が必要となります。この開示の更新をmicroCMSで簡単に行えるようにした結果、作業はスムーズに進行できています。

さらに、ODX採用サイトでもmicroCMSをフル活用しています。

(画像:ODX採用サイトイメージ)

- SasaTech佐々木さん

更新のプロセスはやや特殊で、変更が必要な箇所のみをmicroCMSで管理し、静的なコンテンツと組み合わせて開発環境でビルドして確認します。その後、問題がなければステージング環境に移し、最終的に本番環境に反映されるというプロセスを経ます。ビルドした成果物をステージング環境から直接本番環境に移行することで、ステージング環境でビルドしたものが確実に本番環境に反映され、未確認のコンテンツが意図せず公開されるのを防ぐ仕組みを導入しています。

具体的な流れとしては、まず、microCMS上で下書きを作成し、それが開発環境に反映されます。さらに、レビュー管理機能で公開ボタンを押すと、ステージング環境にコンテンツが反映されます。その後、別途用意しているデプロイAPIの公開ボタンを押すことで、ステージングのコンテンツがそのまま本番環境にコピーされます。全体の環境はAWS上に設置されていますが、ユーザー側の作業の一貫性を保つため、全ての操作がmicroCMS上で完結するように調整しました。

(画像:サイト更新プロセスのイメージ図)

また、権限管理機能も最大限に活用しています。
「お知らせ」「コーポレート周り」「コラム」「リクルートサイト」の各領域を管理するための4つのグループが存在し、それぞれのグループについて、誰が閲覧・編集・承認できるのかといったロールによる権限設定を細かに行っています。

導入の効果:直感的なコンテンツ管理と開発工数の大幅な削減

使ってみてmicroCMSの良さは感じられましたか?

- ODX栗原さん

私はテクニカルな作業が得意な方ではないのですが、初めて管理画面にログインしてみたとき、操作がシンプルでとてもわかりやすかったです。どの項目をどのように編集すれば、それがサイト上でどう表示されるのかが直感的に理解でき、更新作業が非常にやりやすいと感じました。

社内レビューを完了し、公開ボタンを押すと約3分で実際に公開されるスピーディなデプロイの仕組みため、迅速に対応できてます。

- SasaTech佐々木さん

サイト構築の初期設計段階から、microCMSで管理できそうな要素は全てmicroCMSで管理するように設計しました。その結果、コンテンツ更新が必要な際に開発側がコードを記述して対応する作業が丸ごと不要になりました。

ホームページの管理は全てmicroCMSに集約していることで、エンジニアではない方でも簡単にコンテンツを更新でき、開発作業の工数を約2~3ヶ月分削減できています。単純にボタンを押すだけで更新が可能な状態となっているので、とても助かっています。

信頼性と利便性を重視し、microCMSを中心的なツールとして再活用

microCMSの今後の活用計画はありますか?

- ODX紙本さん

セキュリティトークン(ST)の取引市場への事業展開に伴い、ホームページのリニューアルを計画しています。このプロジェクトにおいても、信頼性と利便性からmicroCMSを中心的なツールとして引き続き利用予定なので、その活用領域がさらに広がると考えています。

今後microCMSに期待してることはありますか?

- ODX紙本さん

現在、コンテンツの確認(開発環境)と最終的な公開前の確認(ステージング環境)という2段階のレビュープロセスを実施しています。
microCMSの機能をそのまま利用している現状では、下書き保存ボタンと公開ボタンがありますが、これらのボタンを押すとどの段階に移行するのかが直感的に理解しにくいと感じています。そのため、ボタンの名称をカスタマイズできる機能があると助かります。

- SasaTech佐々木さん

基本的にmicroCMSで対応できない機能は存在せず、非常に頼もしく感じています。その上で、ロードマップに記載されている次の2つの新機能のリリースについて特に期待を寄せています。

まず、「APIのグルーピング機能」です。現状では、複数のAPIが一列に並べられているため、どの部分を修正すべきか直感的にわかりづらくなっています。この機能がリリースされると、解決するのではないかと期待しています。

次に、「コンテンツの多言語化対応」があります。現在、microCMSのカスタムフィールドを利用して日本語と英語の設定を個別に行う必要があります。その上で開発側でi18n適応の作業や、収集した情報を適切に分類するプログラムを自己で作成するといった作業が必要で、これがやや煩雑に感じています。こうしたプロセスがmicroCMS側で対応できるようになれば、作業効率が大幅に向上すると期待しています。

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ODX 紙本さん・栗原さん、SasaTech 佐々木さん、貴重なお話をありがとうございました!
引き続き、microCMSがお役立ていただけるよう改善を進めてまいります。

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