microCMS

「microCMS Meetup 2024」を開催しました

下津曲 浩

こんにちは!microCMSの下津曲です。

2024年7月11日(木)に中野セントラルパーク カンファレンスで「microCMS Meetup 2024」を開催しました!

Meetupは年に1度開催している、microCMSの新機能や最新情報を紹介するイベントです。

▼過去のイベントレポート
(2023年)【イベントレポート】microCMS Online Meetup 2023 を開催しました
(2022年)【イベントレポート】microCMS Online Meetup

今回は、3回目にしてmicroCMSとは初となるオフライン/オンラインのハイブリッドでの開催となりました
当日はオンライン/オフラインの合計参加者が530人に達するなど、microCMSの主催イベントとしては過去最大規模となりました!ご参加いただいた方々、誠にありがとうございました。

このイベントレポートでは当日発表されたセッション内容や会場の様子などをお届けします。

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【2024/07/19 追記】

セッション中にSlidoにいただいた質問の中で、当日に回答しきれなかった質問への回答を掲載しました。本記事の下部の「質疑応答コーナー」をご覧ください。
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セッション内容

アーカイブ動画

当日、オンラインで配信したYouTubeライブのアーカイブをご覧いただけます。
※一部のセッションはアーカイブからカットしています。


1. スポーツ業界でmicroCMSを積極的に導入している話



プラスクラス・スポーツ・インキュベーション株式会社(以降、PSI)の宮川様より、PSIさまで主に手掛けているスポーツ関連企業(スポーツクラブやスタジアムなど)のWebサイトへの導入に関してご発表いただきました。
宮川様は、本イベントのために普段フルリモートワークをしている札幌からお越しいただいたそう。

外部データによる情報更新高品質なビジュアル即時性の高い試合データとの連携など、スポーツクラブのWebサイトならではの要件があるなかで、PSI様がどのように工夫してサイトを構築・運用しているのか、大変興味深い内容が盛り沢山でした。

キャッシュの更新を意識したワークフローの構築など、現場のエンジニアならではのテクニカルで細やかなトピックも印象的でした。


2. 基礎自治体サイトへのヘッドレスCMS導入で目指したこと


博報堂アイ・スタジオの鈴木様からは、昨年リニューアルしたとある自治体のWebサイトへのヘッドレスCMS導入についてお話しいただきました。

本セッションは当日の発表でのみご覧いただける内容だったため、発表スライドや詳細についてはお伝えできないのですが、発表を見てくださったみなさまの声をお届けいたします。


3. microCMSの開発組織 - Deep dive into microCMS



microCMS社内の開発組織について、株式会社microCMSのCTO 大西がお話しいたしました。

本セッションでは、現在microCMSで導入している技術スタックや開発フロー、チーム構成、カルチャー、組織課題...など、広くあらゆる視点で開発組織についてご紹介

内部の開発について、これまでブログやイベントで断片的にお話しする機会はありましたが、ここまで網羅的にご紹介したのは今回が初めてではないでしょうか。

特に、昨年後半にかけて重点的に取り組んできた「品質向上の取り組み」についても言及されており、期間内に新たに導入・強化された外形監視やインシデント対応フロー、QAフローなどについてもお伝えいたしました。


4. What’s new in microCMS



最後のセッションでは、株式会社microCMSのプロダクトマネージャー 平松がmicroCMSの最新リリースについてお話ししました。

管理画面やAPI等の基本機能の改善をはじめ、ちょうど先日リリースしたばかりの新機能であるレビュー時の更新内容の差分表示機能についても、動画でのデモなども交えてご紹介。本機能がすべてのプランですぐにお試しいただけることがアナウンスされると、会場からも拍手が沸き起こりました。

その他、開発予定の機能などについてもご紹介し、今後に向けての期待感もあるセッションとなりました。


ご参加いただいた方の声をご紹介

ハッシュタグ「#microcms_meetup」でポストいただいた参加者の声をご紹介します。



その他、ご参加いただいた方からのイベントレポートも書いていただいています!


質疑応答コーナー

セッション中にSlidoにいただいた質問の中で、当日に回答しきれなかった質問への回答を掲載します。

1. スポーツ業界でmicroCMSを積極的に導入している話(PSI/宮川様)

Q. ぶっちゃけ費用感どうですか?WordPressならサーバー費用だけなのに、ヘッドレスだとサービス料も月額でかかるので、抵抗を示されることが多く、、
A. ぶっちゃけ、まぁまぁです!笑
安くもなく、高くもなく、という心象です。「費用を抑えたい」が要件に入ってくる場合は導入難しいかと。。
弊社の案件では、TeamとBusinessの中間くらいの要件を求められることが多いので、権限設定およびAPI数&転送量の上限が拡張された月額2-3万のプランがあればなぁとは思ってます。
WordPressより費用を抑えることは難しいと思いますが、例えばBusinessでサポートされるものを自前で再現しようとすると、結局同じかそれ以上かかるだろうと想像します。
実際、Businessプランを導入している案件ではお客様より「それまでにサイト維持にかかっていた費用感からは変わっていない」という声をいただいてます。

Q. 手軽に検証ができることがメリットとおっしゃっていただきましたが、どのような方法だったかお話しいただけますでしょうか?
A. 「APIプレビュー」がどのプランでも使えるお手軽検証手法かと思います!
・GET・POSTもクエリパラメータも全て試せること
・SDKやcURLのコマンドも参照できること
など、GUIからポチポチ試せるのが便利です。

あとは「開発環境」です。(Business以上ですが)
新リッチエディタのリリース前テストでお世話になりました。
他にも、APIスキーマの拡張や新規API追加など、気軽に試せます。
メディアの一括削除もできるようになったので、環境の削除や入れ替えも簡単になっててスゴいですよ!

Q. 外部からのデータをmicroCMSに取り込むうえで編集することなどはありますか?それともデータ参照としての活用がメインでしょうか?
A. データ参照オンリーです!
もちろんPOSTやPATCH前の処理はありますが、microCMSに取り込んで以降で、管理画面(GUI)から編集したりはしないですね。
でいうと、GUIから操作できないフィールドを作れるようになって欲しいです。笑
→フィールド単位の権限設定は期待大ですね!

Q. GETリクエストでクエリを使用して絞り込まれているようですが、ビルド時間などのパフォーマンスの改善に繋がったりなどはありましたでしょうか?
A. サーバサイドで運用しているサイトがほとんどですので、SGの話はできかねますが、確実にパフォーマンス改善には寄与してます。
特にコンテンツ参照に対してのfieldsクエリは効果が大きいなと感じます。
例えばニュースひとつを考えてみても、関連試合や関連選手が参照されている場合、試合結果や選手スタッツまで返ってきてしまうのは恐ろしいことです。
ましてそれが「一覧表示で必要な情報のみ取ってきたい」みたいなケースだとすると。。
ひとつひとつ細かく設定するのは面倒ですが、見返りはあると思います!

3. microCMSの開発組織 - Deep dive into microCMS(microCMS /大西)

Q. 採用にあたって経験はどの程度求められますでしょうか。
A. 何か1つの領域を深く知っているといいと思っています。
例えばプロダクトエンジニアであれば、フロントエンドとAPI開発がありますが、フロントエンド開発は得意だけど、APIはやったことなく、興味があるレベルでもOKです。
どちらかというとカルチャーマッチやコミュニケーション、働き方のスキルがありそうかを重視しています。

Q.  Nodejsのバックエンドエンジニアは採用する予定はありますか? 後は、どれぐらいの技術力を求めますか?
A. 我々のプロダクトはNode.jsからGoへ移植中です。Node.jsが得意でGoに興味がある人であれば対象になります。技術力はバックエンドのみであれば、インフラも絡めたイベントドリブンなシステム設計、パフォーマンス、負荷対策、データベースの知見なども持っているとありがたいです。

4. What’s new in microCMS(microCMS /平松)

Q. OpenAPIへの対応が以前発表されていたかと思いますが、いつ頃リリース予定でしょうか?
A. ロードマップ見直しにより、開発時期は未定となっています。
いずれ対応したいと思っているので、OpenAPIで具体的にどのようなことをしたいのか、イメージがあればお聞かせください!また、有志の方がSDKや各種ツールを作ってくれています。あわせてご参考いただければと思います。
https://github.com/tsuki-lab/microcms-ts-sdk

イベントを終えて

改めて、会場にお越しいただいた方も、オンラインでご視聴いただいた方も、多くの方にご参加いただきありがとうございました!

社外登壇者の方にmicroCMSのご活用事例についてお話しいただいたり、弊社からも社内の組織や最近のリリースについてお伝えさせていただいたりと、microCMSにご関心のある方の何らかの気づきや学びになるきっかけとなれば幸いです。

また、大西のセッションでもお伝えしたとおり、弊社のメンバーは完全にフルリモートで働いています。そのため、こうしたユーザーさまと直接お話しする機会は普段ほとんどありません。

このような場は、日々の開発業務やサポート業務をするうえで大きなモチベーションにもなります。そういった意味でもメンバー一同、お越しいただいたみなさまに大変感謝しています🙏

さいごに

今後またイベント等の機会がございましたら、弊社のXアカウント(@micro_cms)にて告知いたしますので、ご興味のある方はぜひフォローをお願いいたします!

加えて、弊社では現在積極的に採用活動をおこなっています!
エンジニアを中心に各職種で募集していますので、興味がある方はぜひご応募ください!
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APIベースの日本製ヘッドレスCMS「microCMS」を使えば、 ものの数分でAPIの作成ができます。

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下津曲 浩
Web編集者、フロントエンドエンジニアを経て、現在はmicroCMSでカスタマーエンジニアを担当しています。趣味は格闘技観戦とアメフト観戦。