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「microCMS Meetup 2026」を開催しました

「microCMS Meetup 2026」を開催しました
中野紘子 中野紘子

こんにちは、microCMSマーケターの中野です。

2026年7月22日(水)に「microCMS Meetup 2026」を開催しました!

microCMS Meetupは年に1度開催している、microCMSの最新アップデートや今後の展望、ユーザー企業の活用事例などをお届けするイベントです。

▼過去のイベントレポート

今年のテーマは、「microCMSでアップデートする、AI時代のコンテンツ運用」

昨今、AIの活用がさまざまな業務領域で広がるなか、コンテンツ制作・管理・運用のあり方も大きく変化しつつあります。今回のMeetupでは、AI時代におけるmicroCMSの活用事例や、プロダクトの最新アップデート、開発組織の取り組みなどをお届けしました。

今年は、オフライン会場のみでの開催となりました。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました!

このイベントレポートでは、発表したセッションの内容や当日の会場の様子をご紹介します。

会場の様子

会場は、東京駅八重洲中央口から徒歩圏内にある「TODA HALL & CONFERENCE TOKYO ホールB」でした。

昨年のmicroCMS Meetup 2025に続き、今年も同じ会場での開催となりました。アクセスの良さに加え、広々としたホールやきれいな設備のおかげで、参加者の皆さまにもゆったりとお過ごしいただけたのではないかと思います。

受付の様子
受付はmicroCMSのエンジニアメンバーが担当しました
相談ブースの様子
今年も相談ブースを設置し、導入に関するお悩みやご活用方法などについてのご相談をお受けしました
イベント開始前の様子
イベント開始前の様子
司会の様子
司会は2名体制でお届けしました

アーカイブ動画

セッション内容

イベントは、以下のタイムテーブルに沿って進行しました。

microCMS Meetup 2026 タイムテーブル

イベント中には、各セッションに対して多くのご質問をお寄せいただきました。たくさんのご質問をいただきありがとうございました。

時間の都合上、すべての質問にお答えすることができず申し訳ございませんが、本イベントレポートでは、当日回答しきれなかった質問の一部について、登壇者の皆さまに改めてご回答いただいた内容も掲載しています。

SESSION1「microCMS ユーザーLT:AIとMCPで広がる制作・運用のアイデア」

SESSION1では、3名のmicroCMSユーザー登壇者によるLT(ライトニングトーク)セッションを行いました。

それぞれのプロジェクトにおける課題や工夫、運用の中で得られた知見など、現場のリアルな経験を共有していただきました。microCMSを活用したコンテンツ運用の可能性を広げたい方や、AI・MCPを業務に取り入れるヒントを探している方にとって、多くの気づきが得られるセッションだったのではないでしょうか。

1. 「microCMS × Hono:飯ログ店舗を自作MCPサーバーでAI登録」 くりったー 氏

トップバッターとしてご登壇いただいたくりったー氏からは、microCMSとHonoを組み合わせたMCP活用についてお話しいただきました。

くりったー氏

ご自身が運営されているサイト「飯ログ」にて、店舗データを自作MCPサーバーでAI登録される様子をデモを交えつつご紹介いただきました。
発表についてのレポートも書いてくださったので、ぜひご覧ください!:「microCMS Meetup 2026でLT発表した!

2. 「microCMSで考える、AI時代のコンテンツ運用設計」 株式会社プリファード 改野 由尚 氏

続いてご登壇いただいたのは、microCMSパートナーでもある株式会社プリファード代表の改野由尚氏です。
(プリファードさまのパートナーページはこちら:https://microcms.io/partners/preferred

microCMSのAIレビューレビュー機能Webhookといった標準機能を活用したレビュー補助に加え、microCMSに登録しているコンテンツ(サービス情報、FAQ、記事、事例など)をAIに参照させるRAGの仕組みを構築し、下書き保存をトリガーに修正作業を自動化した実例をご紹介いただきました。

プリファードさまのサイトでも登壇内容をご紹介いただいております。ぜひご覧ください!:https://www.pref.co.jp/news/microcms-meetup-2026-lt

当日回答しきれなかったご質問への回答

Q. 自社独自のレビュー・表記ルールなど設定はどれくらい作り込む必要があったでしょうか?かかった時間の目安もお聞きしたいです。

A. 表記ルール(用語の統一や表記ゆれの辞書)については、既存の記事からたたき台を作るのに半日から1日くらいでした。ただ、最初から完璧を目指すというより、実際に運用しながら気づいたものを少しずつ足していく、という作り方をしています。

一方で、景表法や薬機法まわりのリスク表現のチェックや、「自社らしい言い回し」に寄せる部分は、標準機能ではなく、当日お見せしたRAGと自作の仕組みのほうで対応しています。参照元になるサービス情報・FAQ・記事・事例はmicroCMS上ですでに項目ごとに整理されているので、AIに読ませること自体はそれほど手間ではなく、時間がかかったのはむしろ、書き直しと品質チェックの仕組みを作るところでした。

まとめると、レビューや表記チェックを「始める」だけなら標準機能でほぼその日のうちに、そこから「自社の言葉で自動的に直す」ところまでやろうとすると、もう少し手間がかかる、という感覚です。

Q. 下書き保存をWebhookにするとのことでしたが、公開済みの記事の情報が古くなっていることに気づく仕組みは別であるということでしょうか。また、修正するには公開済みの記事を一度下書きに戻す作業があるということでしょうか。

A. (前者について)はい、これはおっしゃるとおり別の仕組みです。当日お見せしたWebhookは「下書き保存」をきっかけに直しを実行するもので、放置された記事が古くなっていること自体を見つける役割は持っていません。
気づく側のやり方は、大きく2通りあります。ひとつは、料金改定などの「変更のきっかけ」が出たときに、関係する記事をまとめて仕組みに通す方法。もうひとつは、週次や日次で定期的に動かして、全記事を最新のサービス情報やFAQと突き合わせ、ずれているところを差分として見つける方法です。定期実行にしておけば、誰も触っていない記事の古さにも、人が気づく前に検知できます。

(後者について)手作業で下書きに戻す必要はありません。microCMSは公開中のものをそのまま残したまま、下書きに修正を入れられるので、仕組み側は修正案を下書きとして書き戻すだけです。公開中の記事は表示されたまま、人は下書きの差分を確認して、承認して公開する、という流れになります。

3. 「AI × microCMS MCPで『ブランド品質を担保した LP 自動入稿システム』を構築した話」 株式会社令和トラベル 金園 孔樹 氏

最後にご登壇いただいた株式会社令和トラベルの金園孔樹氏からは、AIとmicroCMSのMCPサーバーを活用したLP自動入稿システムについてご紹介いただきました。

金園氏は以前、令和トラベルさまのエンジニアブログにて「AI × microCMS MCPで実現する『ブランド品質を担保した LP 自動入稿システム』の舞台裏」という記事を執筆されていました。この記事では、microCMS MCPを活用し、LP制作にかかっていた工数を大きく削減しながら、ブランド品質を担保する仕組みが紹介されており、microCMS社内でも大きな話題となりました。そこで今回、microCMSからお声がけし、本Meetupにご登壇いただきました。

セッションでは、ブログでも紹介されていた取り組みをもとに、AIとmicroCMS MCPを活用したLP自動入稿システムについて、さらに詳しくお話しいただきました。

当日回答しきれなかったご質問への回答

Q. 品質担保の試行錯誤で苦労したことはありますか?

A. 品質担保そのものにつきましては、幸い、社内でブランドルールがすでに明文化されていたため、それらをプロンプトに落とし込むことで、一定の品質を保つこと自体はそれほど苦労なくクリアできました。 一方で、現状の課題として感じているのは「構成の多様性」です。既存のLPを参照させていることもあり、良くも悪くもどのLPも似通った構成になりやすく、テーマごとに構成をがらりと変えた出力を得るには、まだプロンプトに改善の余地があると考えております。この点は、今後さらに磨き込んでいきたいところです。

Q. LPテーマの元ネタ情報収集・立案にも利用可能でしょうか?

A. 現状の運用としては「決めたテーマをLPとして形にする」工程に主眼を置いており、テーマ立案そのものは人が担っています。
一方で、AIに参照元LPやターゲット像を渡して構成案・ペルソナを提案させているため、テーマの発想や切り口出しへの応用は十分に可能だと考えております。

SESSION2「microCMS移行をいまならAIでどう進めるか:3年前の技術選定振り返りとAIの登場で変わったこと」 ニフティ株式会社 石川 貴之 氏、宮本 達矢 氏

SESSION2では、ニフティ株式会社の石川貴之氏、宮本達矢氏にご登壇いただきました。

ニフティ株式会社さまは、3年前に独自CMSからmicroCMSへ移行されました。当時、その取り組みについて導入事例インタビューでも詳しくお話を伺っています。

今回のセッションでは、当時の技術選定を振り返りつつ、制作時期も構造も異なる19サイトの移行を進める中で、どのように効率化を図ってきたのかをご紹介いただきました。さらに、今あらためて移行するなら試したいAI活用の余地や、最新の活用事例についてもお話しいただきました。

当日回答しきれなかったご質問への回答

Q. 移行スクリプトの育成ですが、レビューして修正を指示するのはAIですか?人間が行いますか?

A. まず前提として、書き換え元のローカルスナップショットと現行サイトには差分がある(サイトは日々更新されている)状況を想定しています。

その上で、キャプチャ差分量に応じて対応を分けています。
差分が n% 未満の場合は、ループ内で差分が最低でも m% まで減るよう、繰り返しAIに修正してもらいます。(具体的な閾値は非公開)
一方、差分が n% 以上の場合は、コンテンツが入れ替わっている可能性があるため、分類してレポーティングしてもらっています。
(現行サイトのコードがGitHubにある、またはサイトを直接スクレイピングしている場合は、ローカルファイルを更新する指示を入れるのもありです)

レポートは人間が確認し、必要に応じて追加の指示を出す運用にしています。
差分が出ていても重要度が低いもの(Formatterの影響でページの空行が消え、表示上の高さが変わって差分が増える等)は許容し、差分を消すことだけを目的とした不要なCSSが増えないよう、途中で人間の判断を挟んでいます。
許容判断自体もAIに任せられると思いますが、当仕組みの試行回数がまだ少ないため、今回はこの手順で進めました。

  • 分類1:コンテンツが大きく異なる
  • 分類2:レイアウト一致、コンテンツ入れ替えの可能性
  • 分類3:差分があるが少ない

Q. 本番移行前に新運用フローのプロトタイプを作ったり、現場部隊のレビューを受けたりしたでしょうか?した場合、何回ほどのサイクルで最終仕様に辿り着きましたか?

A. 移行先のアーキテクチャを考える前に、制作部隊と運用担当の方に現状の使い方をヒアリングして要件を固めていきました。
そのうえで、現存サイトの一部を新アーキテクチャで書き換えたサイトを用意し、ページ作成・運用のデモや変更点の説明をし、反応が良かったものについては、実際に触ってもらいながら検証を進めました。

最終的には、4種類ほどのアーキテクチャを試し、延べ8回ほど対話して(追加でAstroの講習会も実施)、アーキテクチャや制作・運用フロー、Branchルールなどを決めました。
結果的に、上流工程に1年間・4人月を使いました(関係者が全員兼任のため、期間は長めです)。
https://speakerdeck.com/niftycorp/20250208-nifty-tech-day-2025-ishikawa?slide=7

また、移行対象サイト1つ1つに対して移行前にヒアリングをし、サイト固有の事情を確認したり、実務担当者に新しい環境の使い方をレクチャーしました。
スライド11ページの「円滑な移行サポート」が、この部分に該当します。
ここまで丁寧に進めたのは、10年ほど前に移行に失敗した経緯があり、さらに自社製CMSから完全移行できたサイトがこれまで一つもなかったためです。
https://speakerdeck.com/niftycorp/20250208-nifty-tech-day-2025-ishikawa?slide=11

SESSION3「microCMSの開発組織 2026:AI活用で進化するチームのかたち」 株式会社microCMS 大西 智也

SESSION3では、弊社開発部部長の大西より、microCMSの開発組織についてお話ししました。

2024年のMeetupでは、「microCMSの開発組織 - Deep dive into microCMS」と題して、技術スタックや開発フロー、チーム構成、品質向上の取り組みなどをご紹介しました。

今回は、その2026年版のアップデートとして、開発チームの体制や役割分担、開発の進め方、品質保証(QA)、リリースフローに加え、AIをどのように開発組織の中で活用しているのかについてご紹介しました。

当日回答しきれなかったご質問への回答

Q. AIの活用度はどのように計測していますか?(ツールのアナリティクスのみか、OTelで複数まとめて見ているか、GitHubやタスク管理ツールの利用ログまで見ている等)

A. 現時点ではアウトプット、アウトカムとしての指標を確認すべきと考えているため、トークン使用量等ではなく、PRマージ数やリリース数などで確認しています。
トークン使用量などClaudeやCursorのダッシュボードで確認することもありますが、使いすぎている、使わなすぎるの異常値がないかを確認する程度です。

Q. AIの活用度合いをエンジニアの人事評価に含めていたり、含める予定はありますか?

A. こちらについても、アウトプット・アウトカムとしての指標を確認すべきと考えているため、トークン使用量等の直接的な指標を機械的に評価に組み込むことは考えていません。
あまりにもAIを使えていないメンバーなどがいれば、それは働き方の改善としてフィードバックすることはあるかもしれません。

SESSION4「AI時代のCMS設計論: microCMSが考えるこれからのコンテンツ基盤」 株式会社microCMS 清水 環

SESSION4では、弊社取締役/プロダクトマネージャーの清水より、AI時代におけるCMS設計と、microCMSが考えるこれからのコンテンツ基盤についてお話ししました。

AIの活用が進むなかで、コンテンツの作成・運用のあり方は大きく変わりつつあります。本セッションでは、「AIはCMSをリプレイスするのか?」「ヘッドレスCMSとAIの相性は?」といった、参加者の皆さまも気になるであろうトピックスを取り上げながら、AI時代にCMSが果たす役割についてもお伝えしました。

また、今後予定している取り組みとして、リモートMCPサーバー、API作成のマネジメントAPI、レビュー機能の強化などもご紹介しました。

イベントを終えて

今回も多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました!

今年は「microCMSでアップデートする、AI時代のコンテンツ運用」をテーマに、ユーザーの皆さまによる実践的なLT、ユーザー企業による移行事例、microCMSの開発組織紹介、そしてAI時代のCMS設計論についてお届けしました。

本編セッション終了後には懇親会も実施し、登壇者の方々への質問や、microCMSメンバーへの相談、参加者同士の情報交換など、会場のあちこちで活発な交流が生まれていました。オフライン開催ならではの熱量を感じられる時間となり、私たちmicroCMSメンバーにとっても、普段からサービスをご利用いただいている皆さまと直接お話しできる貴重な機会となりました。

AIの進化によって、コンテンツ制作や運用のあり方は今後さらに変化していくと考えています。その中でmicroCMSは、コンテンツに関わる皆さまがより柔軟に、より安心して業務を進められるプロダクトであり続けることを目指しています。

ご登壇いただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、そしてSNSなどで感想を投稿してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

今後ともmicroCMSをどうぞよろしくお願いいたします!

さいごに

今後のイベント開催については、弊社Xアカウント(@micro_cms)にて随時ご案内いたします。ご興味のある方はぜひフォローして最新情報をチェックしてください!

また、microCMSでは現在、プラットフォームエンジニア・カスタマーエンジニアを積極採用中です!ご関心のある方はぜひ採用情報をご覧ください。
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さらに、今後の開発予定については、開発ロードマップにてご確認いただけますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
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