2023年1月、大田区生涯学習ウェブサイト「おおたまなびの森」がリリース、コンテンツ管理にmicroCMSが導入されました。
今回、制作を担当された株式会社オースタンスのマネージャー松尾さんとエンジニア安藤さんに、microCMSの導入経緯や導入後の変化についてお話を伺いました。
参考:"【大田区×オースタンス】生涯学習の促進を目的とした「おおたまなびの森」をリリースしました"
導入の背景:複数人が手軽にコンテンツを管理でき、IPアドレス制限可能なCMSを探していた
導入のきっかけ・決め手はなんでしたか?
- 松尾さん
大田区様から以下の要件でご要望を受けて、サイトを構築方法を検討し始めました。
- 複数人の担当者が手軽にコンテンツ入稿・管理できるサイトを作りたい
- 入稿の際のアクセスをIPアドレスで制限したい
自社でサイトを構築することも検討しましたが、コンテンツの管理画面を構築するのに時間やコストがかかるため、CMSを使うことにしました。
CMS選びにあたっては、入稿者が手軽にコンテンツを投稿できることを重視しました。また、日本語での投稿が中心になるため、ストレスなく使いやすいCMSを探していました。以前、他サービスを使ったことがあり、保守性が悪くアップデート作業が大変だったため、他のCMSを選ぶことにしました。
- 安藤さん
microCMSを選んだ理由は、日本語対応がよく、導入事例も豊富なためです。また、AWSやGCPなどのクラウドサービスとも親和性が高く、構築作業がしやすいという点も決め手になりました。開発の際に、データの構造部分だけに注力できてとても助かりました。
活用方法:権限管理機能の活用で多人数でもスムーズに運用
microCMSをどこでご利用いただいていますか?
- 松尾さん
「おおたまなびの森」の講座・イベントやサークル・ボランティア情報など更新性のあるコンテンツ全てをmicroCMSで管理しています。
(画像:microCMS導入済みの「おおたまなびの森」講座・イベントページ)
また、管理画面へのアクセスをIPアドレスで制限するために、IP制限機能を活用しています。
(画像:microCMSのAPIのIP制限設定画面イメージ)
さらに権限管理機能も活用していて、大きく分けて以下の3種類で管理しています。
- 管理者権限
- マネージャー権限(入稿・申請許可やユーザー追加が可能)
- 入稿者権限(入稿・下書きのみ可能)
特に、イベント情報ページは複数の部署で管理されていて、入稿担当者が30〜40人と多人数ですが、ロールによる権限設定を最大限に活用することでスムーズに運用できています。
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【メンバー追加〜コンテンツ入稿まで流れ】
- 入稿者を招待する(マネージャー)
- 必要な権限を付与する(マネージャー)
- コンテンツ記事を作成する(入稿者)
- レビュー申請を行う(入稿者)
- レビュー承認する(マネージャー)
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(画像:microCMSの権限管理のロールによる権限設定画面イメージ)
導入の効果:手軽にコンテンツ投稿できて工数削減も実現
使ってみてmicroCMSの良さは感じられましたか?
- 松尾さん
microCMSは管理画面が見やすく直感的な操作ができるため、使用感がとても良いと感じました。
以前使っていたCMS以外の使用経験がなかったため、最初は管理画面の操作に不安がありましたが、1回のオンボーディングですぐに理解できました。また、管理画面からドキュメントに直接アクセスできるため効率的でした。
microCMSの導入により、手軽にコンテンツを投稿できる環境が整い、工数やコストの削減が実現できました。
今後、自社コーポレートサイトのリニューアルや自社運用コミュニティサービスの管理画面にもmicroCMSを活用したいと考えています。
- 安藤さん
他のCMSと比較するとmicroCMSは必要な画面要素に絞られていて、圧倒的に使いやすいです。わかりやすい画面で、権限周りの設計も直感的にできるため、ドキュメントを読みこまなくても作業がスムーズに進められます。アップデートが頻繁に行われているため、常に最新の状態で使える点も良いですね。
コンテンツ管理が効率化できるだけでなく、自由度が高く、静的なページも作成できるため、CMS選定で悩んでいる企業にもおすすめです。
今後microCMSに期待してることはありますか?
- 安藤さん
OpenAPI対応が気になっています。データ構造を一致させるのに手動で作業する必要があるため、型を自動的に読み取れるようになると便利だと思います。
また、CSVのインポートが初期だけでなく常時できるようになると、コンテンツ更新作業の効率化がさらに進みそうです。
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松尾さん、安藤さん、貴重なお話をありがとうございました!
引き続き、microCMSがお役立ていただけるよう改善を進めてまいります。