ユーザビリティに優れた美しいWebサイト構築の実現力でコーポレートサイト・採用サイト・オウンドメディアなどWebサイトの企画から実装、運用まで幅広く手がける株式会社トルク(以下、トルク)。
「デザインの力で情報格差をなくす」をミッションに掲げる同社は、microCMSのパートナーであり、ヘッドレスCMS構築の豊富な知見に定評があります。 ヘッドレスCMSとして、また、パートナーとしてどのようにmicroCMSを捉えているのか、代表取締役 本田一幸様にお話を聞きました。
デザインの力で情報格差をなくす
トルクは、表層的な見た目のデザインだけでなく、企画や設計、言葉、コードも含めた制作物の全てをデザインの対象と捉えてクライアントと共に社会と未来を豊かにしていくことに貢献することを目指して活動しています。
現在メンバー14名のうち、デザイナーが5名、エンジニアが5名活躍しており、ウェブアクセシビリティに配慮したデザインと実装をベースに大手企業からスタートアップまで様々な企業、組織のWebサイト構築を行っています。
私たちは、障害者も含め全ての人々がインターネットの恩恵を享受できる社会の実現を目指し、JIS X 8341-3:2016、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines) 2.0/2.1に沿ったウェブアクセシビリティに配慮されたデジタルデザインを提供しています。例えば、目の見えない方にも、スクリーンリーダーなどの読み上げソフトやVoiceOverなどのOS機能を使って快適に読み上げてくれたり、手が不自由な方でも快適にナビゲーション操作でページ遷移できるWebサイト構築を手掛けてきました。
さらに、サーバレス、Jamstackアーキテクチャによる高速で快適なユーザー体験や、ヘッドレスCMSを活用した快適なコンテンツ運用など、ユーザーと運用者の双方が最高の体験を得られるよう、日々取り組んでいます。
ウェブアクセシビリティ対応に積極的に取り組む背景
CTOの堀江が社内で啓蒙してくれたことが、全社的にウェブアクセシビリティを最重要課題として取り組むようになった主なきっかけです。
数年前から、日本企業を含む多数の企業の北米市場向けWebサイトがウェブアクセシビリティに対応していないことを理由に視覚障害者から訴訟を起こされる事例がいくつかあり、北米を中心にウェブアクセシビリティの重要性の高まりを感じていました。
また、最近では「SDGs」という言葉を聞かない日はないほどですが、「誰1人取り残さない」インクルーシブな社会の実現やダイバーシティ&インクルージョンを推進し、その取り組みや成果を発表する場としての役割が求められるコーポレートサイトやIRサイト、採用サイト、オウンドメディアなどがウェブアクセシビリティに配慮されたサイトになっていることは前提条件になりつつあると考えています。
さらに昨年からSmartHRさんとご一緒させていただいたWebサイト構築プロジェクトを通じて、同社がウェブアクセシビリティを強力に推進し、組織の隅々まで重要性の認識が浸透していることに触れ、弊社のメンバーたちもその重要性や意義に気づき、積極的に取り組むようになりました。その結果、ウェブアクセシビリティに配慮したデザインや実装を前提にプロジェクトに取り組むムードが生まれることになりました。
microCMS導入の決め手はユーザーファーストな対応とスピード感
技術自体には、ヘッドレスCMSが日本で注目され始めた2018年頃から注目しており、私たちがトルクを創業した2020年にmicroCMSを見つけました。その開発スピードの速さやユーザーファーストな機能改善、顧客対応の迅速さが、選択の決め手となりました。
トルクでは、お客様に最適なサイト制作を提供したいという想いから、microCMSだけでなく他のヘッドレスCMSも提示し、それぞれのメリット・デメリットを説明した上で最適なCMSを提案しています。お客様が自社に適したプロダクトを選ぶ手助けをして、最後はお客様ご自身で選んでいただいています。
直感的にわかりやすい管理画面と日本語サポートによる安心感
特に運用のしやすさを重視する際、microCMSが選ばれることが多いです。例えば、多部署からなる大人数が更新を担当するケースでは、日本語のわかりやすい管理画面や日本語サポートの提供による安心感があることも大きな要因となっています。
また、シンプルでわかりやすい点がmicroCMSの魅力だと思います。サイト制作時に何をすべきか迷わず、直感的に操作できるので、初心者でもすぐに理解できます。また、お客様に納品した後も同様の利点があり、高い評価を受けています。
多数のサイト制作でmicroCMSを利用
具体的な案件では、ディスカバリーチャンネルで有名なディスカバリー・ジャパン様の「ディスカバリー・ジャパン オフィシャルサイト」リニューアルの際に初めて採用しました。
参考記事:【ディスカバリー・ジャパン様】導入事例インタビュー記事
その後、下記3社のコーポレートサイトでも、コンテンツ運用にmicroCMSを採用しました。
その他、現在進行中で近々microCMSを活用してリリースする予定のプロジェクトもいくつかあります。
新リッチエディタがもたらす、ウェブアクセシビリティの可能性
ウェブアクセシビリティを重視するため、出力されるコードにも注意を払っています。
リッチエディタの機能に関して、これまで改行スペースでは<br>
タグが使われていましたが、最近正式にリリースされた新リッチエディタではEnterキーを押すことで<p>
タグで閉じる機能が追加されました。この改良により、ウェブアクセシビリティへの対応がより容易になることを嬉しく思っています。
参考記事:「新リッチエディタの正式版をリリースしました」
サイト制作を通じて誰もが暮らしやすい社会を実現
トルクでは、ウェブアクセシビリティに対応したサイト制作を通じてお客様を幸せにするだけでなく、お客様と共にWebサイトを通じてウェブアクセシビリティへの意識を高め、誰もが暮らしやすい「情報格差のない社会」の実現に向けて継続的に取り組んでいくことを目指しています。
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本田様、貴重なお話をありがとうございました!
ユーザビリティに優れた美しいサイト制作を検討されている方は、一度トルク様にご相談してみてはいかがでしょうか。