こんにちは、microCMSマーケターの中野です。
WordPressを使い慣れている方や、WordPressからmicroCMSへの移行を検討している方の中には、
「WordPressで使っていたあの機能はmicroCMSでも使えるの?」
「プラグインで実現していた機能はどうすればいい?」
といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、WordPressがデフォルトで提供している機能やプラグインで実現していた機能を、microCMSではどのように実装できるのかをまとめました。
WordPressデフォルト機能
カテゴリー、タグ
ブログやお知らせにカテゴリやタグを作成する場合、APIスキーマで設定可能なフィールドの種類「コンテンツ参照」、または「複数コンテンツ参照」をご利用いただくことで実現が可能です。
📝 参考ページ
- ブログやお知らせに、カテゴリやタグを作成する方法は?(microCMSヘルプ)
- 親カテゴリ、子カテゴリは設定できますか?(microCMSヘルプ)
固定ページ
以下の2つの方法が考えられます。
- オブジェクト形式のAPIを作成して管理する(1ページごとにAPIが1つ必要になる)
- リスト形式のAPIを作成して管理する(1つのAPIで複数のページを作成可能)
📝 参考ページ
- microCMSで親子関係をもつページを実装してみよう(microCMSブログ)
画面プレビュー
画面プレビューを設定するにはmicroCMS側の設定と、フロントエンド側の実装が必要となります。また、レンダリング方式にSSGを採用している場合、基本的に画面プレビューページに関してはSSRまたはISRで実装する必要があります。
📝 参考ページ
- 画面プレビューの設定方法は?(microCMSヘルプ)
- SSGを行なっている場合、下書きの画面プレビューはどのように実装する?(microCMSヘルプ)
- Astroの動的ルーティングにISRとプレビュー機能を実装する(microCMSブログ)
- microCMSにおけるプレビュー機能の設計パターンについて(microCMSブログ)
コンテンツのインポート・エクスポート
インポート・エクスポートともにAPIを利用することで実現可能です。また、コンテンツが0件の時のみ、管理画面よりCSVでのインポートが可能です。
📝 参考ページ
- コンテンツのエクスポート(バックアップ)、インポート方法は?(microCMSヘルプ)
- 他のCMSからデータの移行をする方法はありますか?(microCMSヘルプ)
- WordPressからmicroCMSにコンテンツを移行するチュートリアル【準備編】(microCMSブログ / 株式会社メンバーズ メンバーズルーツカンパニーさまによる寄稿記事)
- WordPressからmicroCMSにコンテンツを移行するチュートリアル【実行編】(microCMSブログ / 株式会社メンバーズ メンバーズルーツカンパニーさまによる寄稿記事)
WordPressプラグイン
お問い合わせフォーム
🧩 WordPressプラグイン例:Contact Form 7, MW WP Formなど
以下の2つの方法が考えられます。
1. 外部のフォーム作成サービスを利用する(以下、サービス例)
2. microCMSのPOST APIを利用して、問い合わせフォームを作成する
📝 参考ページ
- お問い合わせフォームはどのように実装しますか?(microCMSヘルプ)
- microCMSを使ったサイトでお問い合わせ機能を用意する方法(microCMSブログ)
- microCMSとZapierでお問い合わせ機能を実装する(microCMSブログ)
ページネーション
🧩 WordPressプラグイン例:WP-PageNavi, WP-Paginateなど
APIリクエストのクエリパラメータ(limit, offset)を活用することで実装することができます。
limit: 取得件数を指定します。デフォルト値は10、上限値は100です。
offset: コンテンツを取得開始する位置を、指定した値だけ後ろにずらします。
📝 参考ページ
- Next.js(SSG)でページネーションを実装してみよう(microCMSブログ)
- GatsbyJSでページネーションを実装してみよう(microCMSブログ)
- GET /api/v1/{endpoint} - クエリパラメータ limit(microCMSドキュメント)
繰り返しフィールド
🧩 WordPressプラグイン例:Advanced Custom Fields, Smart Custom Fieldsなど
APIスキーマのフィールドの種類に「繰り返し」があります。事前にカスタムフィールドを作成し、繰り返しフィールド内で使用するカスタムフィールドを設定する形となります。
入力したデータは配列として返却されます。
📝 参考ページ
- 繰り返しフィールド(microCMSドキュメント)
- microCMSの繰り返しフィールドを利用して対談風のデザインを作る(microCMSブログ)
画像軽量化
🧩 WordPressプラグイン例:EWWW Image Optimizer, TinyPNGなど
画像APIを利用することでデータ転送量を節約できます。画像URLの末尾にパラメータを付与(画像のサイズや出力品質を指定)することで、画像APIを適用できます。画像処理には、imgixのRendering APIを利用しています。
📝 参考ページ
- データ転送量を節約する方法は?(microCMSヘルプ)
- 画像APIとは(microCMSドキュメント)
セキュリティ対策
🧩 WordPressプラグイン例:SiteGuard WP Plugin, Wordfence Securityなど
セキュリティページに内容を一覧で掲載しています。以下はmicroCMSが提供する主なセキュリティ対策です。
- 2要素認証(必須化は有料プランにてご利用可能)
- IP制限:管理画面へのアクセス、APIの呼び出し(有料プランにてご利用可能)
- WAF対応
- ロール管理・権限管理(有料プランにてご利用可能)
- コンテンツ編集履歴管理(有料プランにてご利用可能)
- 監査ログ(有料プランにてご利用可能)
カテゴリーや投稿記事の順番の並び替え
🧩 WordPressプラグイン例:Intuitive Custom Post Order, Category Order and Taxonomy Terms Orderなど
コンテンツの順序は、一覧画面の左側にある並び替えアイコンをドラッグアンドドロップすることで変更できます。
📝 参考ページ
- コンテンツ一覧画面でコンテンツを並び替えるにはどうしたらよいですか?(microCMSヘルプ)
記事の複製
🧩 WordPressプラグイン例:Yoast Duplicate Post, Duplicate Pageなど
コンテンツ一覧ページ or 詳細ページより、「コンテンツをコピーして新規作成」を選択することで、同じ内容で新しいコンテンツが作成されます。
📝 参考ページ
- コンテンツ編集ページからコンテンツを複製する方法は?(microCMSヘルプ)
目次の作成
🧩 WordPressプラグイン例:Table of Contents Plus, Easy Table of Contentsなど
フィールドの種類がリッチエディタの場合、内容を解析(HTMLの構文解析)し、見出しの情報を抽出することで目次を生成することが可能です。 また、「microCMS Rich Editor Handler」というリッチエディタのコンテンツを処理し、HTMLコンテンツを変換、データを抽出するためのユーティリティも公開しており、こちらを利用して見出し要素から目次を生成することも可能です。
📝 参考ページ
- リッチエディタで入稿した記事から目次を作成する方法は?(microCMSヘルプ)
- Next.js で目次機能を実装してみよう(microCMSブログ)
- microCMS Rich Editor Handler
関連・おすすめ記事を表示
🧩 WordPressプラグイン例:Yet Another Related Posts Pluginなど
複数コンテンツ参照フィールドを利用して手動で設定する方法や、同じカテゴリに属するコンテンツを自動で表示する方法などが考えられます。
📝 参考ページ
- microCMSで関連記事のレコメンド機能を実装してみよう(microCMSブログ)
人気記事ランキングを表示
🧩 WordPressプラグイン例:WordPress Popular Postsなど
GA4と連携して、PV数に基づくランキングを作成する方法などが考えられます。
📝 参考ページ
- GA4と連携してJamstack構成のサイトでPV数ランキングを作る方法(microCMSブログ / 株式会社メンバーズ メンバーズルーツカンパニーさまによる寄稿記事)
- Google Analyticsを使って人気記事を取得しmicroCMSに連携する(microCMSブログ)
おわりに
WordPressでよく使われている機能が、microCMSではどのように実装できるのかをまとめました。
必要な機能をシンプルかつ最適な形で組み込めるのが、microCMS の魅力のひとつだと思います。
気になる点があれば、ぜひmicroCMSのドキュメントやヘルプもご活用ください。